2011/01/19 (Wed) 『江戸宵闇妖鉤爪－明智小五郎と人間豹－』

昨年暮れに美容院で読んだ雑誌の染ちゃんのインタビューと五右衛門組（勝手に私が名付けている）ブログさんのツイートに刺激されて急きょチケットをネットで購入してしまった^^;
松竹座…歌舞伎…新春…やっぱお値段もそれなりな一等席（１５７５０円）・・・はキビシイし最前とかなら出しましょう！って感じですが^^;
三等席（三階席）はメイン舞台からは遠いけど、お値段は４２００円とリーズナブルｖ
ホントなら観たい作品を絞れるなら幕見席なんてのは松竹座では利用出来るので、それにしたいくらいでしたが…なんせ当日行かなきゃわからないって感じだし、３階の最後列の１２席だけやから(^_^;)
今回の幕見席の染乱歩歌舞伎は２７００円ほどでしたｖ
ま、私はネットで購入し当日劇場で発券って言う形を取ったんで、３作品観て４２００円やし♪

観劇前には水掛け不動さんへおまいり～法善寺♪



































2011年1月７日（金）夜の部16:00～大阪松竹座
－壽初春大歌舞伎－3階1列目上手
今年の初観劇は歌舞伎となりました♪























































































『江戸宵闇妖鉤爪』
話題はなんといっても染ちゃん（市川染五郎）の色男・神谷芳之助と人間豹恩田乱学の二役でクライマックスは大凧で宙乗り、ワイヤーで吊らされて和傘差して紙吹雪の中を３階席まで舞って行くとこですよね。
そして松本幸四郎さんの明智小五郎ｖｖ

３階席チョット上手寄りの最前列だけど花道はまったく見えず^^;乗りだすわけにも行かないんで我慢ｖ
最近は利用するようになりました…イヤホンガイドを手にして３階へ～
観劇中、イヤホンガイドで耳から解説とかを聞いているんですけど時々気のせいかな？と思うんですけど、解説にうなづいていると言うか声に出してうーんと言ってる人がチョット離れたあたりから聞こえてくる気が^^;
ちょうど解説で、なるほどーって思った時に聞こえるからやっぱ思うだけで声に出さないで欲しいんだけど、無意識なんやろな(^_^;)

染ちゃんの二役…早変わりとかすごかったですｖ
最初は色男の神谷が恋人との逢瀬で使うお茶屋さんのとこで蕎麦屋と会話して蕎麦を食べるとこ…ホンマに蕎麦（出汁ナシ）なんやろね、ツルツルと食べてたし＾＾
そこはチョイ笑いが…。
でもこの時の蕎麦屋と神谷の会話をもそっと真剣に聞いておくべきでした（反省）
その後、神谷は家から迎えが来て帰らなければいけない羽目に…恋人だけをそこに置いて先に籠に乗って帰るのだが…。

3階席から見ているといろいろ舞台仕掛けみたいな感じでいろいろ舞台裏的なもんが見えるので時には面白いｖ
恋人を置いて行った店の前にぽっこりと奈落が開いて・・・さっき籠に乗って行った染ちゃんが見事に早変わりで奈落から飛び出してきた!!
そうです！人間豹・恩田乱学の登場です!!
狙った獲物は目をつけてから100日目で自分のものにする…って言うか殺してしまう。
恐ろしい人間豹です。
その神谷の恋人は殺され…そして1年後。
神谷の次の恋人がやはり…しかも目の前で殺される。
二度も自分の恋人を殺されて身も心もボロボロになっている神谷…染ちゃんがなかなかヨロシｖ^^;
そして明智小五郎宅で世話になる神谷は明智小五郎の女房を目の前で殺された恋人と良く似ているのかその恋人の名で呼んでいます。
精神的にまいっている神谷を誰もが優しく受け入れています。
けどなんでそんな恐ろしい、人を食い殺す人間豹となるものがいるのか…そしてなんで神谷の恋人ばかりが標的になるのか…それはたまたまなのか。
観ていると疑問も浮かんできます。
もしや神谷＝人間豹？なんてことも思ったりもしました。
途中、神谷に化けた人間豹が出てきましたし、また染ちゃんが二役を演じているってとこで錯覚をしていたのかも知れません。
たぶん、神谷と人間豹は別ものやと思います。

ところで…神谷は最後どのようになったんでしょうか？
明智小五郎か他の同心が神谷のことを最後に語っていたような記憶があるのですが、なんか聞き逃しちゃって(^_^;)

明智小五郎は松本幸四郎さんなんですが、登場した瞬間…あ、鬼平～♪なぁ～んて思っちゃった(^_^;)同心の姿をしていたらやっぱねぇ。
まぁでも鬼平は中村吉衛門さんです！でも仕方ないか…似てるもん^^;

人間豹の姿の染ちゃんは初登場してきた時はそのメイクがすごくて誰かわからへんがなって感じでしたが、だんだんとわかるようになってきましたｖ
でも、もしかして時々は染ちゃんとは違う人間豹もいた・・・・・・・よね？

ラスト…明智小五郎と闘って、銃？だったよね。。（なんか随分と観てから時間経ってしもうたしあやふやに）撃たれた人間豹・・・大凧に乗って空へ舞い上がっていく。
和傘（番傘）を片手に持って真っ赤な口をあけて空高く…（3階席下手へと宙吊りで）紙吹雪舞う中、登っていく。
もうそこのところに魅入ってしまってて、舞台には明智小五郎やら、その女房とか他の同心とかいろいろいたようにも思いますが、気づいたらいつの間にか舞台には誰もいなかった。
染ちゃんが3階下手に消えていくのがクライマックスやったからね。

観終わって感じたこと。
それはやはり人間豹なるものが生まれた原因と言うか、そのへんのくだりがなんともせつない…。
かといって、そんな殺人鬼になるなんて…とも思うし、もの悲しい話でした。　
悪の染ちゃんはカッコイイ…でも、やはりライ様を越えることは…なかったかな(^_^;)

感想？を書いては途中でほっぽったりとかしていたのでむちゃくちゃになってますがツッコマナイデくださいねｖ



『八陣守護城』
跡目争いの計略により毒酒を飲まされていた佐藤正清が嫁を伴って安土へ向かう船上で寛いでいる様子を見せていると言うシーンから。
船の上でのシーンだけなのですが、船が回転し側面を見せたり船首を見せたりとし、毒がまわっているかどうか確認しに小舟を出して様子を窺いに来るものとか、船の中に忍び込んでいた奴が襲って来たりと、なかなか面白い展開でした。

『吉田屋』
夕霧太夫と恋仲になり実家から勘当されていた伊佐衛門が病に伏せっていると言う太夫を落ちぶれた身にもかかわらず吉田屋の店先にまでやって来て、吉田屋夫婦の計らいで大夫に会えたものの、なんかわからんけどつれない態度をとってしまう伊佐衛門。
そんな感じが続いてたけれど、伊佐衛門のもとに朗報が届いて晴れて太夫と一緒になれるとのことで、めでたしめでたしで華やぎます。

こちらの2作品には染ちゃんも幸四郎さんも出てらっしゃいませんので、あんまりきっちりと観ていなかったのですが^^;
割と入りやすい内容なのでイヤホンガイドのおかげもあり、楽しく拝見いたしました(*^^)v

もうこれ以上ちまちまだらだら書いていても支離滅裂になりそうなんでこのへんで。